「宝物はすでに自社の中に眠っている」(前古)

「宝物はすでに自社の中に眠っている」(前古)

こんにちは IDEA 前古です

46日号の日経ビジネスの特集読みましたか?
~種は社内にある~「イノベーションの新作法」
という記事です

オープンイノベーションといわれて久しいけれど
いったいどんな成功があったのか
見直すべきは よくよく考えると
成功のもとはまさしく自社にその種があるのでは
でもそれを生かすには工夫がいるのでは
といった内容で主に知的財産の有効活用につき
いろいろな企業の活動について書かれていました 

・革新の種は社内にある
・埋もれた技術を蘇らせる
・強い企業ほど社内の種を育てている
・革新力増強には知財を経営の中心に

 といったキーワードで各社の取り組みが紹介されていました
私にとっては とてもすんなり入ってくる内容でふむふむと読み進めました
しかし 一つ違和感があるのは
革新の種・社内に埋もれた技術というのは
知的財産という形に仕上がったものだけでないのではという点です

自社が保有している材料・技術・特性
そして常日頃から技術者が接している
既存製品の特長や製造プロセスの得意技など
自社では当たり前と思っている もしくは
業界では当たり前とされているそれが「特長」となり得るのでは という考えです 

私たちがクライアントの方々とお付き合いしているなかで
中堅中小企業ではこんな声が珍しくない

「弊社は 発注元から図面をもらい製造をしているだけなので特長などない」
「有用な特許など保有していないので 新しい技術などもっていない」
「自分たちの技術はニッチな世界だからこそ通用している」
「営業も手不足なので新しいマーケットの開拓などできるわけがない」

いえいえ そんなことはないのである
この道何十年 ある製品のみを作り続けてきたという実績は
顧客が要求する付加機能・性能・基本機能を満たしてきたからこそ
作り続けてこれたという まさしく特長の宝庫なのである 

それって 何をどのように満たす? 
要求される仕様に対しどのように満たしてきた?
といったように できることやしてきたことを優しい言葉で置き換えてみる

つまり”機能”に展開さえすれば
皆さんが保有しているその技術・技能は
様々な用途に展開の可能性が広がるのである

 欲しいものが見つからない人がいて 持っているのに見いだせない人がいる
そもそも皆さんの保有している専門的な技術は門外漢にはわからない
良さも悪さもすごさも こちらが放ってきたつもりの言葉自体がわからないのだから・・・
でもそれを「我が社は〇〇を△△できる」と簡潔な機能表現で表せれば
誰もがどんなものか理解できる 

「我が社は高い分解能で冷媒の流量制御ができるバルブ技術を持っているので
精密な温度調節が0.001℃単位で可能であり半導体業界ではトップシェアの装置を保有している」

これって すごい技術なんだなぁという認識をするための記載ではあるものの
弊社は半導体業界は関係してないし 温調器とは縁もゆかりもないしみたいに
そもそも自業界とは関係ない話として流してしまう

これを「我が社は液体もしくは気体を止めたり流したりできる」修飾語を付加して
しかも微量に流すことが得意とでも表現したら
あらゆる業界の液体(気体)を扱っている方々の耳に響くことになる

今困っているそれができるのかも 高めたい技術がすでにあるのかもといった具合にである

 皆さんが培ってきた技術・技能は
別業界でまたは異国で今誰もが欲しがっている機能かもしれない

新型コロナウイルスの感染が留まるところを知らない今 新しい世界がやがて来る
今のビジネスの延長で必要がなくなるかもしれない
それなら 保有してきたその技術・技能を生かす場所を今こそ探索すべきではないだろうか

簡単な話ではないが機能に立ち返り 随分進んできた検索ソフトウェアを駆使すれば
たった数日で見つけられるのだ 次に向かうべき市場と用途そして御社の進むべき道が!!

宝物は皆さんが培った当たり前の中に眠っている
だとすれば見つけたそこを掘り返すだけ!!

前古@IDEA

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